投資信託という言葉は耳にすることがあると思いますが、米株を調べているとETF(Exchange Traded Fund)という言葉を目にすることがあると思います。よくわからないという方も多いと思うので簡単に説明していきます。
目次
ETF(Exchange Traded Fund)と投資信託の違い
1. 運用手法
- ETF:
- パッシブ運用が主: ほとんどのETFはインデックスに連動するように設計されており、特定の市場指数に追従するパッシブ運用が一般的です。ただし、最近ではアクティブ運用のETFも増えてきています。
- 透明性: 保有する資産の詳細が日々公開されるため、投資家は中身が分かりやすいです。
- 投資信託:
- アクティブ運用が多い: ファンドマネージャーが市場を調査し、個別の銘柄を選別して運用するアクティブ運用が多い。ただし、インデックス型の投資信託も存在します。
- 透明性: 定期的に開示されるものの、ETFほどのリアルタイム性はなく、内容が変更される場合もあります。
2. 取引の方法
- ETF:
- 取引場所: 証券取引所。株式と同じように売買ができます。
- 取引時間: 通常の市場時間内。リアルタイムで取引できます。
- 価格: 市場の需給に応じて価格が変動します。一般的には純資産価値(NAV)に近い価格で取引されますが、需給の影響で若干乖離することもあります。
- 投資信託:
- 取引場所: 証券会社や銀行などの金融機関を通じて購入・売却。
- 取引時間: 基本的に営業時間内で、購入申し込みは通常、翌営業日の基準価格で処理されます。
- 価格: 1日1回、終値に基づいて基準価格(NAV)が算出され、その価格で取引されます。
3. コスト
- ETF:
- 一般的に信託報酬が低く、運用コストが抑えられています。ただし、取引手数料が発生することがあります。
- 投資信託:
- 信託報酬がETFに比べて高くなることが多い。購入時や売却時に販売手数料がかかる場合もあります。
4. 最小投資金額
- ETF:
- 1株から投資可能で、株価に依存するため、金額は変動しますが、少額から始められることが多いです。
- 投資信託:
- 購入単位が決まっており、数万円以上の投資が必要な場合が多いです。
5. 流動性
- ETF:
- 市場で売買されるため、流動性が高い。特にメジャーなETFは大量の取引量があります。
- 投資信託:
- 流動性はETFに比べて低く、購入・売却には時間がかかることがあります。
比較表
特徴 | 個別株 | 投資信託 | ETF |
---|---|---|---|
投資対象 | 特定の企業 | 複数の資産 | 複数の資産 |
分散投資 | × | 〇 | 〇 |
運用者 | 自分 | 専門家 | 専門家 |
手数料 | 低め(取引手数料) | 高め(信託報酬) | 低め(信託報酬) |
取引方法 | リアルタイム取引 | 基準価額で購入 | リアルタイム取引 |
リスク | 高い | 中程度 | 中程度 |
どれが合っているか
ETF
手軽に分散投資をしたいが、リアルタイムの取引も楽しみたい人。
手数料を抑えたい人。
投資信託
初心者や資産運用に時間をかけたくない人。
リスクを抑えつつ長期的に資産を増やしたい人。
まとめ
- 個別株は「特定企業の株式に直接投資したい」人向け。
- 投資信託は「分散投資をプロに任せたい」初心者向け。
- ETFは「分散投資をしつつ、株式のように取引したい」人向け。
どれを選ぶかは、投資の目的やリスク許容度によります。
資産運用を始める前に、自分の投資目標を明確にすることが大切です。
長期の積立で投資信託を行う際は、こまめに確認をする必要がなく、銀行でもネット証券でも良いと思います。
前述のようにETFや個別株などの商品を選びたい場合は、ネット証券での口座開設が必要となります。
ネット証券だと家に居ながら、スマホにアプリをダウンロード、あるいはホームページから取引が手軽に出来ます。
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