引っ越しでの荷造りのコツとスケジュール管理法

引っ越し準備の中でも、もっとも時間と労力を必要とするのが「荷造り」です。
思っている以上に手間がかかるため、「直前でまとめてやろう」と考えていると、引っ越し当日に間に合わないリスクも。
ここでは、効率よく荷造りを進めるための「コツ」と「スケジュール管理」のポイントを詳しく紹介します。

目次

荷造りの基本的な流れ

荷造りは早めに始めることが大切です。
引っ越しまでの日数に余裕があれば、段階的に進めることができるので、焦らず計画的に進めましょう。

  1. 不要品を整理・処分
    • 引っ越しは使わない物や壊れたものを捨てる良い機会です。
  2. 梱包材を準備
    • 日頃使わないものもあるため、下記のリストを参考に準備しましょう。
  3. 順番を決めて梱包
    • 使用頻度の少ないものから始める。

荷造りは“使わない物から”が鉄則

引っ越しの準備で最も大変なのが荷造りと梱包です。どこから手をつけて良いのか分からない、効率的に進めるにはどうすれば良いのか…という悩みは多くの人が抱えがちです。

荷造りは「今すぐ使わない物」から始めるのが基本

これにより、日常生活への影響を最小限に抑えて、計画的に進められます。

使用頻度により順番を決めよう

下記の例のように順番を決め、余裕を持って始めましょう。

  1. シーズン外の衣類や布団
  2. 書籍やDVD、趣味のアイテム
  3. 予備の食器や鍋、あまり使わない調理器具
  4. 使っていない家電や雑貨
  5. 当日まで必要な日用品や衣類は最後!

荷造り中は「いる・いらない」の判断をしやすいタイミングでもあります。断捨離を進めつつ、荷物を軽くすることで、引越し費用も抑えられる場合があります。

使う段ボールには「ルール」を決める

効率よく荷造りを進めるには、段ボールにルールを持たせることも大切です。

【段ボール梱包のルール例】

  • ラベリングは必須(中身と部屋名を記載)
  • 重たいものは小さめの段ボールに(本・食器など)
  • 割れ物には新聞紙やプチプチを巻いて梱包
  • 段ボールの上部に「開封優先」や「すぐ使うもの」と書いておく
  • 段ボールの四面にラベルを書く(積み重ねた状態でもわかる)

「どこの部屋に置くか」を明記しておくと、新居で効率よく荷ほどきできます。

1週間ごとの荷造りスケジュール例

引っ越し日から逆算した荷造りの目安スケジュールを参考にしてください。

【引越し3週間前〜2週間前】

  • 不用品の仕分け・処分
  • 書類・本・趣味のグッズ・季節外の衣類などの梱包開始

【引越し2週間前〜1週間前】

  • キッチン周り(使っていない鍋・皿など)
  • 洗面所やリビングの雑貨
  • 家電の一部(トースター、掃除機など)

【引越し1週間前〜前日】

  • 日用品・調理器具の最終整理
  • 着替えや貴重品の手荷物化
  • 当日必要な物(歯ブラシ・携帯充電器・書類)を除いて全て梱包完了を目指す

荷造りの進捗は「チェックリスト形式」にすると見える化され、モチベーションの維持にもつながります。

荷造りに便利なアイテムも活用しよう

荷造りは道具選びでも作業効率が大きく変わります。

効率的に荷造りを進めるためには、必要な梱包道具を前もって準備しておくことが大切です。

段ボール(大小)

段ボールは引っ越しの基本アイテムです。
大きさや強度に注意して選び、家電や食器などの重い物には強い段ボールを、衣類や本などには軽めの段ボールを使用しましょう。
引っ越し業者からサービスで手に入る場合も多いです。

OPPテープ・ガムテープ

段ボールをしっかりと閉じるためには、強力なガムテープを使います。
引っ越し業者でも推奨しているタイプのものがあるので、確認しておくと良いです。

プチプチ(エアキャップ)、新聞紙

割れ物や壊れやすいものを包むために、プチプチ(エアキャップ)が必要です。
食器やガラス製品、PCやテレビなどの家電を梱包する際に役立ちます。
新聞紙は無料で手に入るため、引っ越し前に集めておくと経済的です。

マジックペン

マジックペンは、段ボールに中身の内容や行き先部屋などを記入するために必要です。
こうすることで、引っ越し後にどの段ボールがどこに配置されるべきかが一目で分かり、荷解きがスムーズになります。

ジップロック

ばらつきやすい小物の整理に最適です。

ガムテープカッター、段ボールカッター

切れ味が良く、手で切るよりもスムーズに作業が進みます。

荷造りの失敗あるある

最後に、荷造りでよくある失敗例も紹介しておきます。

  • 最後に使うはずの物を先に梱包してしまう
  • 段ボールが重すぎて持てない(本・食器は小箱に)
  • ラベリングをし忘れて開封時に混乱する
  • 緩衝材が足りず割れ物が破損する
  • 必要な書類をどこに入れたかわからなくなる

荷造りは、引っ越しの“第一関門”ともいえる作業です。効率的に、そして確実に進めていくことで、当日の負担が大きく軽減されます。

荷解きをラクにするための準備とコツ

引っ越しの荷造りが終わってホッとしたのも束の間、次にやってくるのが「荷解き」というもう一つの山です。この作業をスムーズに進められるかどうかは、引越し後の生活の快適さに直結します。
荷解きを効率的に進めるための「準備」と「コツ」をみていきましょう。

荷造りの段階で“荷解きしやすい工夫”をしておく

荷解きのしやすさは、「荷造り時点」でほぼ決まっていると言っても過言ではありません。
以下のポイントを意識して荷造りしておくと、荷解きが一気にラクになります。

段ボールに「中身・部屋名・優先度」、「割れ物」を明記

  • 例:「鍋・フライパン/キッチン/優先度:高」
  • 優先度が高いものから開封すれば生活がすぐに整います。
  • 壊れやすいものには「割れ物注意」と書く。
    • 記載しておくと、運搬時に注意を払ってもらえます。

「すぐ使うセット」をまとめておく

  • 着替え・洗面用具・充電器・タオルなど、引越し初日から必要な物は手荷物に。
  • 専用バッグや透明なコンテナでまとめておくと便利です。

小物類はカテゴリごとにまとめる

  • 文房具、ケーブル類、薬類など、バラバラに詰めると荷解き後の整理が大変です。
  • ジップロックや小箱でカテゴリ別にすると、そのまま引き出しに入れるだけでOK。

アイテムごとに分けて梱包

  • 引っ越し先で物を探す手間を減らすために、同じカテゴリーのアイテムを一緒に梱包しましょう。
    • 例えば、キッチン用品はまとめて1つの段ボールに、衣類は別に梱包するなどです。

最終的に使うものは最後に梱包

  • 生活に必要な最終的に使うもの(洗面用具、寝具、生活用品)は、引っ越し直前まで取り出せるようにしておきましょう。
  • 「引っ越し後すぐに使いたいもの」を一つの箱にまとめておくのも便利です。

荷解きの順番は「生活の基盤」からが鉄則

新居に到着したら、どこから荷解きを始めればよいか迷いますよね。優先すべきは「生活インフラ」と「最低限の生活に必要な場所」です。

①キッチン周り

  • 調理器具、食器、調味料など。最低限の食事ができるように準備。
  • 食品は引越し直前に冷蔵庫を空にしているはずなので、新しい食品の収納も行います。

②洗面所・バスルーム

  • タオル、シャンプー、歯ブラシなど、翌朝からの生活に直結するアイテムは最優先。

③寝室

  • ベッドや布団の設置。疲れた引越し当日にぐっすり眠れる準備を。

④リビング・衣類

  • リラックス空間の整備や、日常的に使う衣類は後回しでもOK。ただし、季節ものは早めに整理。

段ボールの開封と処分を計画的に

荷解きをしていると、どんどん段ボールが山積みになっていきます。そのため、段ボールの処理も計画的に行いましょう。

✅ 中身を出したらすぐ段ボールを畳む
✅ まとめてリサイクルに出す日をカレンダーに記載
✅ 子供の遊び道具やペットハウスとして再利用するのもあり

段ボールが家に溜まっていると、片付けが進んだ気がしないので、意識して減らしていくのが大事です。

荷解きを“頑張りすぎない”

すべてを1日で終わらせようとすると心身ともに疲れてしまいます。荷解きも「優先順位を決めて少しずつ」が基本です。

  • 1日目:寝具とバスルーム
  • 2日目:キッチンと必要な衣類
  • 3日目以降:趣味・装飾・収納整理

チェックリストを作って進捗を「見える化」すると達成感が得られ、モチベーションも維持しやすくなります。

荷解き後は「収納の見直しチャンス」

引っ越しは、持ち物を見直して整理整頓する絶好のタイミングでもあります。荷解きの際に収納の使い方を一新することで、生活がもっと快適になります。

  • 無駄なストックを減らす
  • 見せる収納 vs 隠す収納を使い分ける
  • 収納グッズを引越し後に改めて購入する

生活動線を意識しながら、「使いやすい配置」に整えていくと、暮らしの質がグッと上がります。

引っ越しは荷造りも大変ですが、荷解きもまた別のエネルギーを使う作業です。しかし、準備とちょっとした工夫をしておけば、その負担をかなり軽減できます。

より快適に過ごせるように楽しみながら環境を整えていきましょう。

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