仕事が辛い、逃げたいと考えている方へ

今の仕事がつらい、やりがいを感じない、もっと違う道がある気がする…とそんな気持ちを抱えながら、毎日を過ごしていませんか?
また、中々その場から抜け出せず、思いとどまってしまう方も居ると思います。
身体的、精神的な疲労は冷静な判断をすることが出来なくなり、近年過労死や自殺をしてしまう方も少なくありません。

生きる=仕事
ではなく、
生きるための必要なお金を稼ぐためにするものが仕事です。

ではなぜ仕事を辞めるという選択肢を選べないのでしょうか。その点も説明しながら、転職すべきか、今の仕事を続けていくかを考えるきっかけになればと思います。

目次

それには以下のような心理状態が働きやすい理由があるからと考えています。

後悔回避

自分の判断で失敗すると心理的ダメージが大きい人は、心のダメージが小さい選択をします。

一歩踏み出すか、その場に留まるか

多くの人は「変える」という選択ができません。
選択が難しい状況では人は楽な選択をしがちで、他人のアドバイスに依存したり「何もしない」という選択をしたりします。

モンティ・ホール問題
モンティ・ホールが司会をしている米国のクイズ番組で実際にあった問題です。
問題:
①スタジオに3つのドアがある。
・1つのドアを開けると景品の自動車、残り2つのドアはハズレ。
②最初に回答者がドアの1つを選ぶ。
司会者は残りのドアのうち1つを開け、ハズレであることを示す。
回答者が最初に選んだドアと残されたドアの、どちらかに景品がある状態。
④司会者は「ドアを変更してもよい」と告げる。

この後の行動に大きな論争がありました。あなたならどうしますか?

多くの人は「変えても変えなくても確率は同じ」と考え、「変えない」という選択をしました。

しかし、数学的には、変更した方が当たる確率は高くなるのです。

現状維持バイアスは「慣性の注則」
日本人はモンティ・ホール問題で、社会人でも学生でも9割近い人たちが、もともとの選択を守り続けました。「現状維持バイアス」がかかっているからと解釈することもできます。現状維持バイアス(傾向・偏り)とは「慣性の法則」のように人には現在の状態を継続しようとする性向があることをいいます(一度、決めたことを変えるには大きなエネルギーが必要です)。

決定回避

複数の選択肢から1つを選ぶ作業は負担が大きく、どれも選ばないという選択をしやすい。
決断には相当なプレッシャーがかかるため、複数の選択肢の中から1つを選ぶ作業は、認知的な負担が大きいといわれています。急いで決定しなければいけない場合を除いて、無意識のうちに複数の選択肢のうち、どれも選ばないという選択をしやすいのです。

損失回避

得る喜びより失う悲しみが大きい、得をするより損をしたくない。人は得をするより、損をしたくないという気持ちが強い。
そのため「損をするくらいなら(得をする可能性が同じくらいあっても)、何もしないでおこう」と考えます。この感情は、「変更したほうがやや得」であっても、損が怖くて変更できないという状況を引き起こします。

現状維持バイアス
「現状を維持する」という選択肢が入っていると、それが不合理でも選ばれやすくなる。
決断をせまられた際、現状を維持する選択肢があると、変化によって良くなる喜びより変化によって悪くなる悲しみのほうがクローズアップされ、結果的に現状を維持することになりがちだということです。

悪くなることへの恐れは非常に強く、希望の職種で給料もよくなるのに転職に踏み切れない人や、将来有望な事業なのに新規参入できない経営者らの判断などが客観的に見て不合理な行動だとしても、「現状を変えたくない」「変化したくない」という気持ちが優先されるのです。

私も散々色々と言われてきましたが、不思議と辞めるということの方が怖いと感じてしまっていました。

転職後の私が転職前の私にアドバイスできるなら間違いなく「早く辞めて次を探しなさい。」です。

上司や先輩から言われたこと
・母子家庭で育ったから甘やかされている
・一人っ子だから甘やかされている
・苦労したことないボンボン
・努力が足りない

と言われて働いていました。

その時の精神状態
・自分に自信がない
・言い返すこともできない
・我慢して働くしかない

でした。
でも、周りの悪く言ってた人達よりも業績では私の方が上でした。

同僚と話しているときに退職の話題となり、思い悩んで立ち止まっていたところから急に何かが吹っ切れたように行動に移せました。

転職して変わったこと
  • 給料が上がりました。
  • 高圧的な態度を取る人が減りました。
  • 自分を評価してくれる先輩に出会えました。
  • 新しい取り組みに参加出来たことで働き甲斐も増えました。
  • 残業が減りました。
  • 人数の多い職場なので、合わない人も居ました。
  • 少し通勤距離が伸びました。
  • 要職には就けませんでした。(上司はイエスマンを欲していたため。)

やはり、いい面だけでなく、悪い面もあります。
職場や職種、給料や人数構成などのハード面は変わりませんが、ソフト面である働く人のキャラクターだけは運にも左右されると思います。ある程度は会社の風土でなんとかなっているところもあると思いますが、解雇の難しい日本では、多少の我慢は必要かもしれません。

では、仕事を辞めて良かったと考えるか?
答えは、YESです。

ストレスのない環境で働ける

仕事の 人間関係労働環境 にストレスを感じているなら、それは「あなたのせい」ではなく「職場の問題」であることもあります。

上司の理不尽な言動がない
無駄な残業をしなくて済む
心が軽くなり、仕事の楽しさを取り戻せる

環境が変われば、 心がラクになり、生産性も上がる ことはあります。

今より良い待遇・条件で働ける

「転職して給料が下がるのが怖い…」と思うかもしれませんが、実際には 転職して給料が上がるケースも多い です。

年収アップを狙える(特に成長業界への転職)
残業が減る=時給換算すると実質給料アップ!
リモートワークやフレックスタイムなど、柔軟な働き方ができる

「自分にもっと合った職場」が必ずあります。
今までの努力で培われたスキルを求めている、活かせる職場を探してみても良いかもしれません。

これまでの経験から、どのような職場が合うか、合わないかを身をもって体験しているため、次の職場を選ぶ時の参考にしやすいです。

仕事のやりがいを取り戻せる

「この仕事、本当に自分に合ってるのかな?」と悩みながら働き続けるより、「自分が本当にやりたい仕事」に挑戦する方が、人生は豊かになります。

好きな仕事なら成長が早い
毎日が充実する
「この仕事をやっていてよかった」と思える瞬間が増える

今の仕事を続けることが 「安定」 ではなく、「転職することこそが、本当の意味での安定」かもしれません。

新しい環境に慣れるまで時間がかかる

転職すると、 新しい職場の規則や人間関係に慣れるのに時間が掛かる可能性があります。
でも、これは どんな職場でも「最初の数ヶ月だけ」 のことだと思います。

慣れれば、今の職場よりも快適になる可能性が高い
最初は大変でも、未来の自分が楽になるための一歩

「慣れるのが大変だから」と今の仕事を続けるより、慣れた後の未来を考えてみてください。

転職活動にはエネルギーが必要

転職は、履歴書を書いたり、面接を受けたりと、ある程度の手間がかかります。
でも、これは 「未来の自分への投資」です。

数週間〜数ヶ月の努力で、何年もの働き方が変わる
転職活動を経験すると、市場価値を知ることができる
「自分の本当にやりたいこと」が見えてくる

「面倒くさい」と思っていたら、一生このまま。
少しの努力で、人生は大きく変わる可能性があります。

転職先が必ずしも「理想通り」とは限らない

もちろん、転職したからといって 100%満足できる環境になるとは限りません
でも、今の職場に 「未来の希望がない」 なら、転職する価値は十分にあります。

事前に企業研究をしっかりする
面接で「働き方・社風」について確認する
転職エージェントを利用して、ミスマッチを防ぐ

転職のリスクを減らせば、より 「理想に近い職場」 に行けます。転職は一度だけという決まりもありません。動かなければ今の状況は変わりませんが、動けば何かが変わります。それが糧にもなります。

仕事がないと生活が困窮する可能性があり、安易に決められないことでもあります。
まず、自身が抱いている不満を整理してみましょう。
そしてそれが解決できるものか、出来ないものかを考えてみてください。

労働環境
  • 給料が低い。
  • 仕事が合っていない。つまらない。
  • 残業が多い。
人間関係
  • 居心地が悪い。
  • 仕事を押し付けられる。
  • 理不尽なことが多い。

あくまで一案ですが、現実的に可能かどうかで考えてみてください。

労働環境
  • 給料が低い          → 上司に交渉する。難易度は高い。
  • 仕事が合っていない、つまらない→ 部署異動or転職。
  • 残業が多い          → 作業過程を見直し、効率化を図る。上司に相談。
人間関係
  • 人間関係が良くない   
  • 仕事を押し付けられる     → 人事異動を依頼。報告、相談。
  • 理不尽なことが多い   

人間関係が良くない

上司が厳しい、怖いというイメージを持っている方はまず、上司が叱っているのか怒っているのかを考えてみてください。
叱る:相手のことを思っての発言
怒る:本人の感情に合わせての発言
となります。
厳しくしてくれることは将来の成長につながることもあります。しかし、人によってペースが違ったり、指導内容が適切かはまた別の話となるため、合っていないと考えた場合、環境を変える方が良いかもしれません。

そこの職場が唯一無二か?

例えば飲食店でも中華料理屋、和食屋、洋食屋は数えきれないほど存在します。それぞれ会社が違うだけで同じようなメニューを出している場所もあると思います。
車もトヨタ、ホンダ、日産、それ以外にも多くあります。

あなたの業種やしている仕事はそこでしかできないのでしょうか?

別のところでできるのであれば、そこにこだわる必要はないかもしれません。

給料が安くなっても、転職することで精神的に穏やかに過ごせることのメリットの方が多いと言われている方もいます。

退職後のあたりが怖い

私もありましたが、特に何の関係性もなく過ごしております。
友人によっては、上司から「俺は顔が広いからこの近所で働けると思うなよ。」と言われた人もいるらしいです。
が、普通に就職できています。

何か嫌がらせや問題を起こされると犯罪です。直ちに警察に知らせましょう。

新しい職場に馴染めるかわからない今より良くなるかわからない

新しいところに行くのは怖いですよね。
でも行かなければ今の苦痛に耐えなければいけません。
新しいところに行ってもすぐに退職する人もいます。同じことですが職場は1つじゃありません。

納得いかない場合は別を探して自分の安らげる環境を探すのもいいと思います。

あなたが今の環境に対して
「本当にこのままでいいのか?」
「転職した方がいい気がするけど、踏み出せない…」
と思っているなら、もう 心の中では答えが出ている はずです。

「辞めたい」と思いながら働き続けるストレス
時間だけが過ぎ、気づけば何年も経ってしまう後悔
「もっと早く転職しておけばよかった」と思う未来の自分

もし今の仕事が 本当に合っているなら、「辞めたい」なんて思わないはずでず。
迷っている時点で、あなたの中には 「もっと良い働き方がある」という前向きな考えがあるということだと思います。

転職することで、ストレスのない快適な環境を手に入れることができる
給料や働き方を改善できるチャンスがある
やりがいのある仕事に出会える可能性が広がる

転職には、確かに 不安 もあります。
でも、それ以上に 「もっと良い未来が待っている」可能性が高い

「辞める怖さ」よりも、「このまま同じ環境で、何年も過ごす方が怖い」 と思いませんか?

もし「辞めたい」と思っているなら、
それは 「もっと自分を大切にしたい」という心のサイン かもしれません。

家族や友人に相談してみる
転職サイトに登録してみる
気になる求人をチェックしてみる
転職エージェントに相談してみる

小さな一歩を踏み出せば、状況はどんどん動き始めます。
「いつか」ではなく、「今」動くことで、未来が変わる

あなたには、もっと 幸せに働ける環境 が必ずあります。
今が、その 最初の一歩を踏み出すタイミング です。

最近テレビで過労死や、自殺をした、ハラスメントがあったなどのニュースを見て思う事は、本当にその仕事が全てで、続けないとだめなものかを考えてみてほしいです。

今の仕事に少しでも疑問や不満があるなら、一度転職を考えてみても良いのではないでしょうか。

生きていく上でお金は大事ですが、一時的に失職しても取り返すことができます。

身体的、精神的な健康は一度損なわれると取り戻すことは難しく、また長期的な影響を及ぼすことも少なくありません。

仕事を辞めたいと考え、転職を考えるのは 「甘え」 ではありません。
「より良い人生を選ぶための決断」 です。

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