引っ越しや一人暮らしを始めるとき、「どんな間取りの部屋を選べばいいの?」と悩んだことはありませんか?
間取りは、日々の暮らしや快適さを大きく左右する大切なポイント。
1K・1LDK・2DK……聞き慣れない言葉が並ぶ中で、自分に合った間取りを見極めるのは意外と難しいものです。
今回は、「間取り」に焦点を当てて、ライフスタイルや目的に応じた選び方のコツをご紹介します。理想のお部屋探しの第一歩として、ぜひ参考にしてみてください。
間取り図を見るときに知っておくべき基本用語
間取り図を見る時にローマ字がたくさん・・・なんだったっけ?と分からなくなることもあると思います。
- L(リビング):居間・くつろぎスペース。ソファやテレビなどを置く空間。
- D(ダイニング):食事をするスペース。ダイニングテーブルを置く場所。
- K(キッチン):料理をする台所のスペース。
- DK:ダイニングとキッチンが一体化した空間(例:2DKは2部屋+ダイニングキッチン)
1R(ワンルーム)
- キッチンと居室に仕切りがない1部屋の間取り。省スペースで家賃は抑えめ。
1K
- 居室とキッチンがドアなどで区切られている間取り。ワンルームよりプライベート性が高い。
1LDK・2LDK など
- 居室の数と、リビングダイニングキッチンの広さがセットになった間取り。
- 「LDK」は通常、8帖以上の広さがあるとされる。
帖(じょう)
- 部屋の広さを表す単位で、1帖は畳1枚分。約1.62㎡。
例)6帖の部屋ならおおよそ9.72㎡。
ロフト
- 高い天井を活かして作られた中二階のような空間。寝床や収納として使われることが多い。
サービスルーム(S・納戸)
- 窓がない・または小さく、採光や換気の基準を満たさない部屋。収納や書斎に利用される。
バルコニー/テラス/ベランダ
- 外に出られるスペース。
- バルコニー:2階以上の建物の外に張り出したスペース。
- ベランダ:屋根がついたバルコニー。
- テラス:1階部分の庭とつながったスペース。
間取りの基本|1R〜ファミリーまでライフスタイル別の選び方
賃貸物件選びにおいて、「間取り」は生活の快適さを左右する重要な要素です。間取りの種類によって、向いているライフスタイルや注意点が異なります。自分の生活スタイルや荷物の量に合わせて最適な間取りを選びましょう。
主な間取りの種類と特徴
間取り | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
1R(ワンルーム) | キッチン・部屋が一体。最もシンプル | 一人暮らし、ミニマリスト志向 |
1K | キッチンと居室が仕切られている | 一人暮らし、料理好き |
1DK / 1LDK | ダイニングキッチン or リビングあり | カップル、広さ重視の一人暮らし |
2DK / 2LDK | 部屋が2つあり、同居にも対応 | 同棲・夫婦・小さな子どものいる家庭 |
3LDK〜 | 3部屋+リビング。ファミリー向け | 子どもがいる家庭や在宅勤務者 |
それぞれにメリット・デメリットがあるため、生活の優先順位を明確にした上で選びましょう。
一人暮らしなら「広さより動線」
初めての一人暮らしの場合、「広さ」より「動線のスムーズさ」が快適さに直結します。1Rでもレイアウトがしやすい縦長タイプや、クローゼットがしっかりある物件を選べば、狭さを感じにくくなります。
また、ワンルームに比べて1Kや1DKのように空間が分かれているタイプは、プライベート感が保たれ、来客時にも安心です。
同棲や夫婦は「2DK・2LDK以上」が安心
生活時間がズレるカップルや夫婦の場合、部屋数が少ないとストレスの原因になりやすいため、2DK以上が理想です。寝室とリビングを分けることで、お互いのリズムを保ちながら暮らすことができます。
特に在宅ワークをする場合は、1部屋はワークスペースとして活用できるかもポイントです。
子育て家庭は「動線と収納」が命
子どもがいる家庭では、部屋数に加え「収納の多さ」と「動線のよさ」が重要です。玄関から水回りへの距離、キッチンから子どもが遊ぶスペースの見通しなど、生活のしやすさをチェックしましょう。
また、子育て中は物が増えるため、ウォークインクローゼットや押入れのある間取りが便利です。
在宅ワーク派は「独立性のある部屋」を
テレワーク中心の生活を送る人は、寝室と仕事部屋を分けられる間取りを選びましょう。リビングの一角にワークスペースを設けるだけでも、集中力が変わります。1LDK〜2LDKの物件であれば、仕事とプライベートの切り替えがしやすくなります。
将来の変化も想定して選ぶ
特に長期入居を考えている場合、「ライフスタイルの変化」も加味することが大切です。転職や同棲、在宅ワークの増加など、環境は思った以上に変わるもの。少し余裕のある間取りを選ぶことで、引っ越しの手間を減らせます。
畳 vs フローリング どちらがいいの?
賃貸物件を見てると意外と人気がなく安くなるのが畳のある部屋です。
実際にどちらがいいのかは人によるため、畳とフローリングのメリットデメリットを比較してみました。
畳(たたみ)
◎ メリット
- やわらかくて温かみがある
→ クッション性があり、座ったり寝転がったりしやすい。特に冬場は冷たくなりにくい。 - 湿度調整機能がある
→ 空気中の湿気を吸ったり放出したりするため、部屋の湿度をある程度自然に調整してくれる。 - 和の雰囲気が落ち着く
→ リラックス感があり、和室ならではの落ち着いた雰囲気が魅力。 - 賃貸物件の場合安い
△ デメリット
- メンテナンスが必要
→ ダニやカビが発生しやすく、定期的な掃除や交換(表替え)が必要。 - 家具の跡がつきやすい
→ ベッドやソファの脚の跡が残りやすい。 - 現代的な家具との相性がやや難しい
→ 洋風インテリアには合わせにくい場合もある。
フローリング
◎ メリット
- 掃除がしやすい
→ ゴミやほこりが溜まりにくく、掃除機やクイックルワイパーでサッとお手入れできる。 - ダニやカビが発生しにくい
→ 衛生的でアレルギー対策にも〇。 - 家具を配置しやすい
→ ベッドやデスクなどの洋家具がなじみやすく、インテリアの自由度が高い。
△ デメリット
- 足が冷たい・硬い
→ 特に冬は冷たく感じ、長時間座ったり寝転がるには不向き。 - 生活音が響きやすい
→ 上下階に音が伝わりやすいので、防音性がやや劣る。
どちらを選ぶべき?
ライフスタイル | おすすめの床材 |
---|---|
床でゴロゴロしたい/和の雰囲気が好き | 畳 |
掃除をラクにしたい/洋室スタイルが好き | フローリング |
アレルギー体質 | フローリング |
小さなお子さんがいる | 畳(転んでも安心) or 防音フローリング |